大日本住友製薬株式会社の近藤朋恵様へインタビューしました!!!

イベント部

今回、大日本住友製薬株式会社の近藤朋恵様へインタビューしました。

近藤様の笑顔は終始素敵で、明るく、温かいお人柄を感じました。

近藤 朋恵様

【プロフィール】
薬学部薬学科出身。
大日本住友製薬株式会社 開発本部に所属。
入社後は臨床試験を実施する部署に所属し、CRA・CROマネジメントを担当。
最初に担当をした品目で適応拡大の承認取得を経験した。
その後も、海外企業からの導入品目を含めて数多くの臨床試験を担当し、試験責任者も任された。海外メンバーとメールや会議でコミュニケーション促進を図るため、英語の勉強にも取り組んでいる。
産休・育休を取得後、仕事に復帰し、現在は臨床試験を企画する部署と実施する部署を兼務し、主に医薬品の申請関連業務を担当している、仕事と育児と家事を楽しみながら働くお母さん。

※CRA:臨床開発モニター(医療機関で臨床試験が適切に行われていることをモニタリングする仕事)
※CRO:開発業務受託機関

薬業界の臨床開発業務とはどのようなお仕事ですか?

基礎研究で薬の候補が見つかり、非臨床試験で有効性や安全性を確認した後、実際にヒトを対象として有効性および安全性を確認するための臨床試験(第一相試験、第二相試験、第三相試験)を実施します。その後、承認申請を行い当局による審査を経て、厚生労働大臣から承認を取得し、初めて患者さんのもとに届くという流れで医薬品は創られます。

私が所属する開発本部では、それらの臨床試験を企画・実施して、医薬品の有効性と安全性を確認し、承認を得るためのデータを取得することが主な仕事です。

薬の候補が見つかって実際に医薬品になる確率は1/30,000と言われていますが、現在はもっと低くなっているかもしれません。また、医薬品の開発期間は9~17年と言われていますが、もっと長いかもしれません。

それは、様々な薬が開発されてきており、新しいものを見つけるということは昔と比べるとやはりハードルが上がっているからです。

しかし現在は、薬の候補を見つけるにしても臨床開発においても「デジタル化」が進み「AI」などの技術を活用して何か別の切り口で見つけることができないか、医薬品を世に送り出すまでの期間を短縮できないか等、様々な工夫がなされています。

以前と目標は変わりませんが、既存のやり方にとらわれずに新しい技術や考え方を取り入れて、いかに患者さんに有望な薬を早く届けられるかということを目指しています。

御社の強みは何ですか?

性別、年齢、人種などに関わらず多種多様なメンバーとともに、様々な仕事にチャレンジできるような風土・環境が整えられていることです。

それも、若手のうちから挑戦できるチャンスが多くあるのです。

チャンスがあるからこそ、皆さんバックグラウンドは違えども、協働しながら新しいことにどんどん挑戦しています。

女性ならではのイベントと仕事の両立ができるような御社の制度や、女性の活躍推進における環境づくりの取り組みがありましたら教えてください。

当社では、「産休・育休」がとれるというのは当たり前の環境です。私も1年程取得しました。現在は「裁量労働制」という働き方をしています。就業時間(たとえば9時から18時まで)が決まった働き方ではなく、期首に1年間の目標を立て、その目標を達成するために、自律して生産性の高い働き方をして、その成果を求められる働き方です。

現在子育てしている私にとっては、とても合っている働き方だなと思います。

産休・育休から復帰した後は、10%業務の量を減らしていただける「業務負担軽減措置」も利用していました。このように、個人のライフスタイルに合わせて選べる様々な制度があります。

女性だけではなくて、男性のための「育パパ」制度もあるんですよ。
また、当社は在宅勤務を推進している企業です。

実はコロナが流行る前から在宅勤務の制度を導入していたので、コロナ禍での在宅ワークのハードルはそれほど感じませんでした。

女性の活躍推進に関して、当社は、リーダーやマネージャー等の役割にも女性の活躍推進を積極的に行う取り組みをしております。

実際に私の一つ前の上司が女性の方で、その方は現在も別の部署でリーダーをしております。私自身も、臨床試験の責任者として携わった経験があります。

ですので、女性の活躍する場は広くあるのではないかなと感じます。

どのようなところに魅力を感じて御社の入社を決めたのですか?

私は薬学部出身で、当初は薬剤師として働こうと思っていたのですが、患者さんと近い距離で接することができた実習を通して、「自分の手で新しい医薬品を創り出す仕事をしたい」と感じるようになり、製薬企業の医薬品開発職を目指しました。

当社を選んだ1番の理由は、当社の社風と人柄に惹かれたからです。
採用の時に関わった方とのやり取りの中で、すごく人の温かみを感じました。
親身に相談に乗っていただいたので、本音で就活の悩みをお話しできましたし、担当の方もそれに本音で答えてくれました。

さらに、お話の中で「新しいものを創りたい」という熱意を感じ、私もその一員となり同じ目標を持ち、熱い想いで仕事に取り組みたいと思って、当社に決めました。

実際に入社した後はどうだったか。
間違いはなかったです。
みなさん本音で話をして、お互いの意見交換を活発に行っています。
皆で熱い想いを持って目標に向かっていく姿を、入社後も感じることができました。

臨床開発の仕事をする上で近藤さんが大切にしていることは何ですか?

人との関わり方を1番大切にしていますね。

臨床試験を実施する上では、患者さん、医療機関の方、治験に協力していただくCRO、検査会社の方、海外の方を含め社内外の関係者など本当に多くの方々と関わります。

ただ、「新しいお薬を世の中に届け、患者さんや医療に貢献したい」という目標は一緒でも、このように様々なバックグラウンドを持つ方と一緒に仕事をしていく上では、それぞれの立場や考え方が違うこともあります。

では、どのようにして一つにまとめるか。
それは、相手の方に対する理解がとても重要です。

相手のバックグラウンドを理解して歩み寄り、「どんな提案を、どのようにしていけばよいか」を常に考えて仕事をするように心がけています。

仕事のやりがいはどのような時に感じますか?

医薬品開発では、本当に長い期間をかけて、様々な業務を行います。

新しいお薬を世に送り出した時に、苦労した分たくさんの方々と達成感を分かち合えることが1番のやりがいと感じます。

入社後すぐCRAとしてお薬の適応拡大の承認取得を経験した時は、医療機関の先生方や社内外の方々と多くの喜びを分かち合ったことを覚えています。

新しいものを創り、その喜びを分かち合える方々がいればいるほど、とてもやりがいを感じますし、実際に私たちが世に送り出したお薬を使った患者さんから、すごい良い薬だったよと医療機関の方を通じてフィードバック頂いた時には、大変だったけど本当にやってきてよかったなと感じられます。

開発職では女性も含めてどのような方が活躍していますか?

皆が同じパーソナリティを持っているわけではありません。
ですが、目標に向かって熱意をもって仕事をしていることは共通していると感じます。

特に、臨床開発を進めていく中で、その先の患者さんや医療機関の方々が見えている方は活躍していらっしゃると思います。

また、当社はすごく話しやすい方が多いですね。
自分の仕事に誇りを持ち、親身になってじっくりと相談にのってくれる、かつ丁寧に仕事ができる女性が多いと思います。

近藤さんが思われる一緒に働きたい人はどのような人ですか?

患者さんや医療機関の方を将来の目標のイメージの中に含めて、自分は何をすればいいのか、ゼロベースで考えられる方です。

また、熱意があり、素直で、誠実に何事にも向き合える、そして物怖じせずに色々なことに挑戦できる方と一緒に仕事をしたいなと思います。

当社は、新しいチャレンジが出来る機会が多くあり、周りがサポートしてくれる環境が整っていますので、自分で飛び込んで前向きに取り組む姿勢を持つ方とぜひ一緒に働きたいです。

女性であることでよかったなと感じること、苦労されたことはありますか?

子どもを出産するという経験ができたことは、一つ大きなことだったと思います。
自分の体をもって新しい命を産むことに関わり、改めて「命の大切さ」に気付かされました。

ただ、仕事と家庭の両立という面で、最初は不安でした。
でもやってみるととても楽しいんです。
仕事の量を上司の方と相談して決め、責任のある仕事も任せていただき、すごくやりがいのある業務に携われています。

家庭も楽しみつつ、仕事も楽しめているような状況です。

近藤さんの今後のキャリアプランがあれば教えてください。

私は入社以来、臨床試験の実行部隊として携わってきたのですが、今後のキャリアパスとして、医薬品全体の開発計画や、どのような試験を行ったら私たちが目指す医薬品の承認を頂けるデザインにできるかなど、臨床試験のプランニングにも携わりたいと考えています。

将来的には、今までの経験を活かして、今まで携わったことのない業務でもどんどん挑戦して、患者さんの未来を創る仕事がしたいです。

ついつい、様々なことにチャレンジしたいと欲張ってしまうところがあるのですが、新しい能力をつかみつつ自分の専門性を伸ばしていき、将来はプロジェクト全体のリーダーやマネージャー職など、組織を率いることができるような人間になりたいと考えています。

最後に、女子大生への就活アドバイスをお願いいたします。

やっぱり就活ってすごく大変だと思います。
エントリーシートを何枚も書いて、面接では緊張しながらも自分をアピールしますよね。私自身もそうでしたが、自分の力を出し切れない事もあって、全部が全部上手くいくことではないと思います。

でも、そこであきらめないでほしいです。

周りに活躍されている女性はたくさんいるので、自分自身の夢を持って、将来頑張りたいという気持ちを忘れず就活に臨んでほしいです。

そして、どんなに辛いことがあっても「笑顔」は忘れないでください。
どんなに苦しいことがあっても、その環境を楽しむためには、まず「笑顔」です。
「笑顔」で就活を乗り切って、自分の夢に描いた仕事に将来就いていただきたいと思います。

 

<インタビュアーからの一言>
近藤様、今回オファーを承諾してくださいました郡様、貴重なお時間を頂き、ありがとうございました。
新しいことを始める時はとても勇気が要りますが、常に目標を見据え、やりたいと思ったことに突き進んでいく近藤様のチャレンジングな姿勢に感銘を受けました。

また、人間関係において、自分のことを知ってもらう前に相手を理解することが何よりも大切であることを教えていただきました。

改めて、ありがとうございました。

 

 

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