こんにちは！
先日、野菜料理家として活動中の、いがらしかな様にインタビューをしてきました。
いがらし様は大学卒業後、旅行会社にて広報・PR企画担当をご経験されたのち、現在のご主人と結婚するタイミングで農業を始め、今は野菜料理家として書籍、WEBサービス、企業販促用のレシピ開発、フードスタイリング、撮影、料理写真講座の講師などをされています。
以下、インタビュー内容についてまとめさせていただきます！
―料理家になったきっかけは？
結婚を機に農家に来たのですが、もともと旅行会社でプロモーションのお仕事をしていたのもあり、農業のことを発信したいと思いました。まずは、自分でブログを立ち上げてみたんです。農業のこと、野菜の豆知識、野菜を使ったレシピをブログに投稿していました。その中で、一番反響があったのが野菜のレシピだったんですよね。日々、農業をしながらブログを書く生活を送っていたのですが、2年ほど経って、農業のほうは挫折してしまいました。会社員の働き方、環境、価値観と180度違う世界で、適応できなかったんです。それで、何をやろうかと考えたときに、農業ブログを書き続けた経験、野菜や料理が好きだということ、(旅行会社でのPRの仕事の経験から)文章や写真を使って発信することができるということを踏まえ、野菜の魅力を発信する料理家になろうと思いました。
―料理家として生計を立てていくには？
「好き」なことでかつ「得意」なことであれば仕事にできると思っています。どんなことでも、仕事にするには努力し続けることが大切です。好きなことであれば、努力し続けられる。私の場合は、料理、野菜、写真が好きだったので、野菜料理家になれたのかなと思っています。
ブログやレシピサイトに投稿することから始めましたが、最初は一か月２万円ほどからのスタートでした。それでも、好きなことだったので、努力して続けていたところ、編集者さんを紹介してもらい 、本でレシピを掲載する機会をいただいたり、レシピサイトさんとの関係を構築してお仕事をいただいたりするようになりました。その後、SNSやブログのお問い合わせフォームからもお仕事をいただけるようになり、今に至ります。最初は無料で発信し始めて、お金は後からついてきた感じですね。
―仕事や人生において大切にしていることは？
まず、一つ一つを丁寧にやるということです。たくさんの料理家がいる中で、私に仕事を依頼してくださったことに感謝しながら、自分も納得するまで何度でもやって、細かいところの調整も丁寧にやっています。当たり前ですが、 目の前の仕事をきちんと仕上げないと、次の仕事が来ないんです。なので、料理家として続けるためにも、クライアントに対して失礼のないようにも、納期は守りつつ、時間をかけてこだわって対応しています。
もう一つが、学び続けるということです。普段から、ほかの料理家の方のレシピを作ったり、様々な 講座を受けたりしています。写真の講座もつい最近まで、1年間受講していました。これからはマクロビオティックについて学ぶ予定です。昨日よりも、少しでも良いものを、という意識で頑張り続けるのが大事だと思っています。
―女性であることでよかったことや苦労されたことは？
女性だから、ということはあまり意識していませんでした。しかし、会社を選ぶときは女性が活躍しているかはチェックしていました。
女性は体調が一か月の間にも変わるので、体調管理は気を付けています。会社員よりも、フリーランスの方が体調に合わせて仕事量を調整しやすい一方、自分の代わりは誰もいないという緊張感があります そこがやりがいにも繋がっているんですけどね。
―働き方のスタイルや休日の過ごされ方は？
スケジュールは案件次第で、毎日違っています。一日中試作をしている日もあれば、自然光が入る日中に撮影をして夜に下準備をする日、午前にオンラインの料理写真講座をやって午後に息抜きをする日、一日中撮影用の小物を買いに行く日、一日中講座を受ける日など様々です。仕事とプライベートのメリハリはつかないのですが、休みをとるということは意識しています。趣味は一人カラオケで、安くてお得な朝に行っています。
―最後に就活生に向けてメッセージをお願いします！
好きなこと、ほかの人より少しでも得意なことは仕事になると思います。好きではないと、努力できないし、夢中になれないし、楽しくないので、続けるのが大変です。好きだと、自分の内側から湧いてくるエネルギーが違うと思うんです。好きというだけで、続けられるし、頑張れる。なので、ぜひ好きなことを仕事にする、というのも選択肢に入れてもらえればと思います。
「好き」を仕事にすること、そして、努力を続けていくことの大切さを再認識しました…！お忙しい中、貴重なお時間をいただき、本当にありがとうございました！
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