杉之原明子様
アディッシュ株式会社 取締役
特定非営利活動法人みんなのコード COO
スポンサーシップ・コミュニティ 代表発起人
2008年に株式会社ガイアックス入社後、学校非公式サイト対策の「スクールガーディアン」事業の立ち上げ及び責任者を経て、2014年、アディッシュ株式会社取締役に就任。
特定非営利活動法人みんなのコードCOOを兼任。
ITベンチャー意思決定層のジェンダーギャップをテーマに取り組むスポンサーシップ・コミュニティ代表発起人。
早稲田大学教育学部理学科卒。
【インタビュー】
現在のキャリアに至るまでの経緯
学生時代は、いい成績でいい大学に入れば、大企業に行けると思っていました。
そのような感じで特にやりたいことがないまま、就職活動をしていたため、就職活動は成功したとは言えない状況でした。
同時に大学を留年してしまい、今までの自分からは考えられないような経験をしました。このままではまずいと感じ、大学4年生のとき、株式会社ガイアックスでインターンを始めました。
それから2度目の就職活動を経て、ガイアックスに新卒入社しまして、そこから営業のお仕事をインターンから通算6年間しました。
その後、社内のいくつかの事業を子会社にする流れがありまして、2014年にアディッシュ株式会社という会社を設立し、そのタイミングで取締役に就任しました。
私は取締役として、管理本部の立ち上げや上場準備に携わりました。
しかし、これまでの自分のキャリアを考えたときに、会社ありきのキャリアになっていたことに気づきました。
改めて自分のミッションを言語化し、現在は、スポンサーシップ・コミュニティという団体を発起したり、NPO法人での活動をしたり、新たなキャリアに挑戦し始めるようになりました。
仕事や人生において大切にしていること
楽しむことを意識しています。
挫折などたくさん経験する中で楽しむという言葉の深さに気づきました。
もちろんお客様やメンバーの幸せのために仕事をしていますが、私が一番楽しい状態がお客様にとっても一緒に働くメンバーにとっても、いい影響があると思いました。
自分自身も自分の定めたミッションに対して、楽しんでいる時の方がいいサイクルが回っていると感じます。
女性であることでよかったこと、苦労されたこと
特に男女での差を感じずに働いてこれました。
そう思えるのは、インターンをやっていた時の女性の上司に言われた言葉が影響しているのかなと思います。
その上司は、『女性であることは強みでしかない』と言っていまして、私自身、まだその言葉を完全に理解し得ていないところもあるのですが、その言葉が自信を授けてくれたなと思っています。
たとえば営業の時も他の企業からは男性の営業が多い中で、自分だからできることは何かという視点で働けたのが良かったのかなと思います。
杉之原様の日常（働き方のスタイルや休日の過ごされ方）
とにかくメリハリをつけることを意識しています。
何時から何時までは仕事をするって決めて、それが終わったらきちんと休むようにしています。
もちろん取締役なので非常時の対応もありますが、あまりダラダラ仕事をするのもよくないため、メリハリをつけて働くことを意識しています。
休日は、映画や動画を見たり、本を読んだりするなどして過ごしています。
NPO法人の活動やスポンサーシップ・コミュニティの活動も同様にしています。
こんな人と働きたい
目の前の状況をよくしようとするひとです。
例えば、子育て中の女性社員の中には、この時間しか働けないから、このぐらいの仕事しかできないだろうというようなレッテルを自分で貼ってしまう人もいます。
他にも高卒のメンバーが学歴の面で自分にレッテルを貼っていることもあります。
レッテルを貼ってしまっている人が自分のレッテルに気づいて、それを乗り越えていく姿がうれしいなと思うので、まっすぐに自分と向き合い、状況をよくしようとするひとと働きたいなと思います。
女子大生へのメッセージ
やりたいと思ったことをやってほしいと思います。
私が受ける相談の中で、管理職に打診されたけど結婚や子育てを考えると迷ってしまう、あるいは断ってしまうという事例がよくあります。
1ミリでもやりたいと思ったらYESと言ってほしいです。
やった先に工夫が生まれるように、howの部分はいくらでも工夫ができると思っているので躊躇せずにYESと言ってほしいです。
ライフイベントを考えて臆病になる時がくると思いますが、やりたいなと思ったことは是非挑戦してみましょう。
また、やりたいことは何だろうという問いは就職してからも続きます。
私自身も未だにキャリアで悩み続けているので、就職活動中の皆さんも、重く受け止めすぎないでほしいなと思います。
インタビュアーからのコメント
実際に管理職として働いている女性のお話、とても参考になりました。
ついつい挑戦する前に不安の気持ちが先行して諦めてしまうことありますよね。
そのようなときに杉之原様のメッセージが届けばいいなと思います。
改めまして、杉之原様ありがとうございました！
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